皆さん、こんにちは!Create Clairの澤田です。
今回のCC Storyは、ゲストをお迎えし、デザイナー安藤がインタビューをしました!

テーマとなるのは、「サステナブル」
そして、今、Create Clairが取り組んでいるプロジェクト“FUKKOKU”について。

サステナブルという言葉を5年前くらいからちらほら聞き始めて、最近は聞かない日はないんじゃないかってくらい聞きますよね。

Create Clairとして、一人の消費者として、なにができるのか、まずは知って、考えることが、サステナブルへの第一歩なのかなと考えています。そんなきっかけになればと嬉しいなと思い、企画しました!

そんな記念すべき第一回目のゲストは、山脇さんです。>> @you_hei_hey_yoh

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■山脇さん、本日はどうぞよろしくお願いします!早速なのですが、まずは山脇さんの自己紹介をお願いできますでしょうか。

株式会社ITONAMIの山脇と申します。もともと兵庫県出身で、大学で弟が岡山に行ったのがきっかけで、瀬戸内地域の職人さんと出会って、デニムの仕事を始めました。
2015年の9月にEVERY DENIMを立ち上げて、オリジナルのデニムを企画販売をスタートさせました。最初のほうは店舗持たずに色んな地域を回りながらPOP-UP的に販売活動を続けてまして、週末に色んな地域を行ったり来たりしていたんですけど、そこからさらに自分たちの販売をもっと面白がってやりたいなということで、キャンピングカーに乗って47都道府県をまわるっていう企画をスタートさせて2018年の4月から2019年の7月まで旅をしていました。
それが終わった2019年の9月に、今運営している「DENIM HOSTEL float」を始めて今ちょうど1年半になります。基本的には、岡山県倉敷市児島というデニムの産地、デニムの工場が日本の中で集積しているエリアに拠点を置いておりまして、そちらでブランド「ITONAMI」と宿泊施設「DENIM HOSTEL float」を運営しています。

■EVERY DENIMからITONAMIに変わったきっかけとか理由ってあるんですか?

昨年10月に名前を変更したんですけれど、これまで5年くらいEVERY DENIMとして活動をしてきた中で、兄弟でやってるっていうのも定着してきて、2020年のタイミングでこれから自分たちが兄弟っていう枠を超えて、もっとたくさんの人と新たなブランドを共有していきたいなと思ったんですね。
あと、2019年にfloatっていう場所ができたことも大きかったですね。それまでは、自分たちは岡山を拠点してるとは言いつつ、実際に“根ざしている場所“がなくて、出展も外でやってましたし、工場は岡山の工場にお世話になっていたものの、人を迎えいれてなかったので、根ざしている感じがなくて。
今、floatっていう宿泊施設ができて、文字通り身を置いて発信していこうってなったときに、もっとちゃんと、この地域にいる覚悟もブランドの想いとして込めたいなと思いまして。実は、ITONAMIのロゴは、floatから見える橋の景色をかたどったものになるんですけれど、それくらい自分たちにとって土地っていうのがすごく大切で、そこから見えるものをみんなと共有していきたいっていう想いが強くなって、リニューアルを決意しました。

■今回私たちCreate Clairが参加させていただくFUKKOKUプロジェクトの概要プロジェクトの概要と、立ち上げたきっかけみたいなものがあれば教えてください。

FUKKOKUはデニム回収プロジェクトでして、サブテーマが“メイドインわたしたち”っていう風に言っているんですけれども、みんなでデニムを集めて、みんなで使おうっていう企画になっています。想いとしては、もともと自分たちがデニムをつくって販売する以上は長くお客さんに使ってもらいたいなっていう想いがあって、ただ届けるということを超えて、長く使ってもらえるようなきっかけをこちらから提供出来たらいいなという風に思っています。

>>FUKKOKU詳細は、こちら

その中でキーワードになるのが、つくっている過程の魅力を知ってもらうだったりとか、つくることに関わってもらうことかなと考えてまして。つくることに関わるきっかけって色んな手段があると思うんですけど、例えば、「次の商品のデザインを一緒に考えよう」でもいいと思いますし、僕たちがやっている企画としては「製品の原料の一部をみんなで育てよう コットンを育てる体験をしてみよう」とか。
今回のFUKKOKUでは、もともとあったデニムの中で個人が使っていないものを譲って頂いて、それをもとに製品ができたらすごく面白いんじゃないかなと思っていて。自分たちのやりたかった「みんなでつくるモノづくり」も叶えられるし、一方では資源の有効活用として、世の中で必要となっていないものをもう一度価値あるものに生まれ変わらせるっていうことも叶うと思っています。もちろん技術ありきというか、自分たちもこのデニムを糸に再生されるというすごく特殊な技術を知ったからこその企画ではあるんですが、想いとしてはFUKKOKUプロジェクトを通じて、ファッション産業の“つくる”っていうことに関わってもらったり、興味をもってもらえたらいいなと思っています。あとは、手持ちのモノを大切にするきっかけになれば嬉しいなと。

■生産背景を大切にしながら、たくさんの人を巻き込んでやられているのが本当にすごいな……と思っています。そんなたくさんのプロジェクトを立ち上げられてきた山脇さんが考える、サステナブルってどんなものですか?

 難しいですよね……。サステナブル=持続可能だと考えると、単純な自然環境に配慮した持続可能性だけではないのかなと思っていて。人がやっていることなので、人がモチベーションを高く続けられない企画はあんまりサスティナブルじゃないなと思いますし、もっといろんな視点をもったほうがいいのかなって思いますね。

■今までCreate Clairでもデトックス生地をつかったり、売上の一部を寄付したりそういった取り組みをしてきたのですが、「より循環する、本当の意味でまわっている」のがわたしの目標なんですけど、今までの山脇さんがされてきた取り組みの中で、これは予想以上の反響だったな、っていうものはありますか?

 現在進行形で、FUKKOKUプロジェクトの回収拠点数は想像を超えて増えていて、すごく広がっていってくれてるなとは思いますね。どちらかというと決まった拠点数で1拠点にたくさん集まるようになるのかなと、例えると10拠点で100本ずつ回収するような感じになるのかなと思っていたんですけど、100拠点で10本ずつに近いような感じに向かっていってるので、たくさんの方に共感いただいているんだなって、やってて楽しいなと思っています。

■もっとこれからこんなことができるよ!こんな面白くなるよ!みたいなことって考えてたりします?

んー、なんだろうなあ。そうですね。今回みたいな切り口でいくとしたら、いくつかやりたいことはあって、FUKKOKUはみんなが使っている生地、みんなが持っているもの。先にわかっていることがあるから生産できるものがあるとするのであれば、今使われていないすごく古い機械を動かそう!っていう企画とかは面白いのかなと思っていて。もっともっと見てくれてる人たちと、生産のなにかを共有していきたい。
なにかを動かしたり、動かすことをお願いしたりとか、実際にモノをつくっていくのは僕たちなんですけど、それを一緒に見てもらって身につけてもらったりっていうことはみんなと一緒にできれば、もっともっといろんなことができるんじゃないかなと思っていますね。僕たちも新しいことをやってるっていうことを見てほしいし、それを楽しんでもらえるような形で企画をしていくっていうことがこれからもやっていきたいと思いますね。

■最後に、読者にメッセージがあれば、一言お願いします。

FUKKOKUプロジェクトもそうですし、普段の活動もそうですけど、やっぱりモノをお届けする以上は、長く愛着を持って身につけていただけたらなという風に思っていまして、今回のプロジェクトを通じて、そもそも服ってこういう風にできてたんだっていうことを知ってもらったりとか、あとはFUKKOKUの素材でできた洋服を身につけて、大切にしよう!って思っていただけるような経験を届けられたらなと思っています。
今回、対談させていただいたように、こういう風に力になっていただける皆さんと、これからも一緒にプロジェクトのことを広めていきたいなと思っているので、引き続き、このプロジェクトに注目していただけたらなと思っています!

Create Clair クリエイトクレイル
澤田 真奈美 @mnm.03cc
 
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